米航空大手、相次ぎiPad導入 航行マニュアルを電子化

2011/8/24付
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【シリコンバレー=岡田信行】米航空大手が操縦席の書類のペーパーレス化を進めている。ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングスが23日、アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」を1万1000台導入すると発表。飛行計画や航路図などのデータをiPadに収納し、軽量化や情報管理の効率化を進める。アメリカン航空やデルタ航空もiPadの試験導入を決めており、操縦席で乗員がマニュアルをめくる場面は少なくなりそうだ。

ユナイテッド・コンチネンタルは傘下のユナイテッド航空、コンチネンタル航空の全便で運航マニュアルを電子化する。同社によると、飛行に必要な地図や飛行計画、気象図、説明書などの書類は操縦士1人あたり約1万2000ページ。重量は約38ポンド(約17キログラム)に達する。このデータを0.6キログラム強のiPadに収納して軽量化すれば、年間約123万リットルの航空燃料を節約できるという。

原油高を反映した燃料コストの高騰は航空各社の経営を圧迫しており、iPad導入で少しでも燃料コストを節約する考え。ただ、米メディアや専門家の間では「焼け石に水」という声もある。iPadを使えば、最新データへの更新や画面の明るさや表示の大きさを自由に変えられるため、情報管理や活用の面でも用途が広がりそうだ。

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