米アップル、株主総会でCEO後継計画の開示を否決
ジョブズ氏は欠席

2011/2/24付
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【シリコンバレー=岡田信行】米アップルは23日、年次株主総会を開き、病気休養しているスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が退任する場合の後継計画の開示を求めた株主提案について、事前集計の結果、反対多数で否決した。取締役選任時に過半数の支持を条件とする別の株主提案は賛成多数で可決した。ジョブズCEOは欠席した。

カリフォルニア州クパティーノ市のアップル本社で開いた総会には、冒頭からジョブズ氏に代わって経営チームを率いるティム・クック最高執行責任者(COO)が登壇。非公式の質疑応答を含めて、1時間15分の会合をリードした。

今回の議案は6件。事前集計の結果、取締役選任など4件の会社提案は賛成多数で可決。イリノイ州に本拠を置く年金基金が提案した「CEOの後継計画を毎年文書で開示すること」を求めた議案は否決した。

一方、米カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)が提案した「取締役選任時には過半数の支持を条件とすること」を求めた議案は、会社側の反対意見にもかかわらず、株主の賛成多数で可決した。事前集計段階の賛成率などは明らかにされなかった。

総会では経営陣からジョブズ氏の病状や今後の経営体制についての言及は一切なく、株主からもジョブズ氏や今後の経営体制についての質問は出なかった。

本会場のホールが満員となり、2階の別会場で参加した女性株主は「もちろんジョブズCEOの復帰を願うが、アップルは彼一人で成り立っているわけではない。良い製品を出し続ければ、アップルは成長できる」と話していた。

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