米マイクロソフト、スマホOS刷新 PC用と機能共有
年内に投入

2012/6/21付
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【シリコンバレー=岡田信行】米マイクロソフト(MS)は20日、スマートフォン(高機能携帯電話、スマホ)向けのOS(基本ソフト)を刷新し、「ウィンドウズフォン8」を年内に投入すると発表した。パソコン(PC)やタブレット(多機能携帯端末)を動かす次世代OS「ウィンドウズ8」と基本機能を共有し、スマホ市場で先行するアップルやグーグルに対抗する。

スマートフォン向けOSを刷新し年内に「ウィンドウズフォン8」を投入すると発表するマイクロソフトのべルフィオール副社長(20日)

スマートフォン向けOSを刷新し年内に「ウィンドウズフォン8」を投入すると発表するマイクロソフトのべルフィオール副社長(20日)

米サンフランシスコ市内で開いた開発者向けイベントで明らかにした。「ウィンドウズフォン8」は、中枢回路(コア)が複数ある半導体チップを搭載した端末にも対応し、大型で高精細な画面表示ができる。非接触ICチップの国際規格「NFC」にも対応し、端末を近づけて画像や文書、連絡先などのデータを非接触でやりとりできるほか、財布代わりにも使えるようにする。

スタート画面は「ウィンドウズ8」とほぼ同じデザイン。タイル状の大きなアイコンに分割され、ユーザーが自由に移動したり、拡大・縮小できる。それぞれのアイコンの中に画像や簡単な内容を表示できるため、メールやアプリ(アプリケーションソフト)をいちいち開かなくても概況を確認できる。

IT(情報技術)業界では、アップルもパソコンとスマホのOSを連携。パソコン「マック」用のOSと、スマホ「iPhone(アイフォーン)」などに使われているOS「iOS」の機能の共通化を進めている。

米調査会社IDCの調べでは、ウィンドウズフォンを搭載したスマホの世界シェア(2012年)は5.2%。グーグルが開発した「アンドロイド」を搭載したスマホ(61.0%)や、アップルの「iPhone」(20.5%)に大きく引き離されている。

MSはウィンドウズフォン8を、ウィンドウズ8とほぼ同時期に投入することで、スマホ、タブレット、PCの機器の壁を越えて、アプリやコンテンツを作りやすい環境を確保。開発・制作を手掛けるパートナー企業を引き留めて、有力なアプリやコンテンツを育成。ユーザーを呼び込む考えで、今後の動向が注目される。

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