米ヤフー、純利益51%増 4~6月、アジアで広告伸ばす
【シリコンバレー=奥平和行】インターネット検索大手の米ヤフーが20日発表した2010年4~6月期決算は、純利益が前年同期比51%増の2億1332万ドル(約190億円)になった。売上高は2%増の16億137万ドル(約1400億円)。アジアでネット広告の売上高が増えたほか、リストラ費用やコストの削減も増益に寄与した。
1株利益は0.15ドル(前年同期は0.10ドル)と、市場予測平均の0.14ドルを上回った。地域別売上高は米州が前年同期比4%減の11億3300万ドル、欧州・中東・アフリカが6%減の1億4100万ドルと共に減少。半面、アジア太平洋が39%増の3億2800万ドルとなり、2四半期連続の増収を確保した。
売上高営業利益率は11%と、前年同期の5%から大幅に改善した。同日のアナリスト向け電話会見でティム・モース最高財務責任者(CFO)は「2012年までに15~20%の営業利益率を目指すという目標に向かって進んでいる」と説明した。