IBM、大規模データベース会社を1500億円で買収

2010/9/21付
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【ニューヨーク=武類雅典】米IBMは20日、大規模データベース用システムの米ネティーザ(マサチューセッツ州)を買収すると発表した。買収額は約17億ドル(約1500億円)。企業などが利用するデータ分析システムの需要拡大を見込み、買収を決めた。米IT(情報技術)大手では、豊富な手元資金を背景にM&A(合併・買収)が広がっている。

ネティーザは年間売上高が約1億9000万ドルで、従業員は約500人。「データウエアハウス(データ倉庫)」と呼ばれる大規模データベースを効率良く使う技術に強みを持つ。同社のシステム製品は、大量のデータを扱っている米NYSEユーロネクストや英放送・通信大手ヴァージン・メディアなどに利用されている。IBMは現金でネティーザを買収する予定。同社株1株当たり、先週末の終値より約10%高い27ドルを払う。

IBMが企業の情報システム責任者を対象に実施した調査によると、83%が「データ分析が最重要」と回答している。より高度なデータ分析システムの需要が増えると予想し、ネティーザ買収を決めた。

IBMは5月、2015年までに企業買収へ200億ドルを投じる経営方針を発表。特定分野ながら高い技術力や優良顧客基盤を持つ企業の買収を続けている。一方、ライバルの米ヒューレット・パッカード(HP)もM&A戦略を積極展開。豊富な資金力を成長戦略に振り向けるIT大手の動きが相次いでいる。M&Aの投資額の膨張も懸念されている。

HPは高性能ストレージ(外部記憶装置)メーカー、3PAR(スリーパー)を巡って米デルと買収合戦を繰り広げた結果、最終的な買収額が約23億5000万ドルに達し、買収価格のプレミアム(上乗せ分)は約240%まで膨らんだ。

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