米国債格下げの可能性 ムーディーズ、財政の崖警戒

2012/11/13付
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米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは12日公表のリポートで、オバマ米大統領の再選と議会選の結果について「(ねじれ議会など)統治機構の分裂は変わらず、米財政を脅かす困難な問題を巡る不透明感も続く」と指摘した。連邦債務の中期的な安定・削減策で政策当局者が合意できなければ、最上位の「Aaa(トリプルAに相当)」としている米国債の格付けを「1段階引き下げる可能性がある」と警告した。

ムーディーズは、上下院の多数派政党が異なるねじれ状況を踏まえ「米政治はひどく分裂したままで、予測不能だ」と強調。2013年初めに大規模な財政引き締めが起きる「財政の崖」については、「減税措置の一時延長などを通じ、対応が13年中に先送りされる可能性が高まっている」と指摘。適切な財政改革で合意できることを政策当局者が確約し、日程も明示しない限り「最上位格付けを維持できない」と言明した。

米財政を巡っては、別の有力格付け会社であるフィッチ・レーティングスも7日、「財政の崖の回避へ向けて迅速に(議会などと)合意形成する必要がある」と再選を果たしたオバマ大統領に注文を付けていた。

(NQNニューヨーク=森安圭一郎)

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