アップル、投資判断引き下げ相次ぐ 株価5%安

2013/9/12付
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【NQNニューヨーク=増永裕樹】米アップル株の投資判断を引き下げる証券アナリストが相次いでいる。同社が10日発表したスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の新型機2機種のうち廉価版の「5c」について、販売価格が予想よりも安くならず「販売シェア獲得には力不足」との見方が広がったためだ。11日の米株式市場でアップル株は5%あまり下落した。

新型iPhoneを発表したアップルの株価は大幅に下落した(テレビ東京)

新型iPhoneを発表したアップルの株価は大幅に下落した(テレビ東京)

クレディ・スイスのアナリスト、クルビンダー・ガーチャ氏は11日付のリポートで3段階中最上位だったアップルの投資判断を1段階下げ「中立」とした。「5c」の価格設定はアップルが高価格帯のスマホに注力する姿勢を浮き彫りにしたと指摘。「この決断は利益の確保には好材料だが、(販売規模の)成長には好ましくない」との見方を示した。

新興国で伸びる低価格帯の需要を取り込めず、2012年に18.1%だったアップルのスマホのシェアは14年に13.1%まで低下すると予想した。

UBSのアナリストも11日、同様に投資判断を「中立」へ1段階引き下げた。中国など成長市場での価格面などでの競争力低下を見込み、目標株価も従来の560ドルから520ドルへ下方修正した。

アップルの発表によると米国での「5c」の価格は通信契約を含まない場合で549ドル。アナリストの間では300~400ドル程度になるとの観測が出ていた。

市場関係者の厳しい見方を反映し、11日の米株式市場でアップル株は大幅安。前日比26.93ドル(5.4%)安の467.71ドルで取引を終えた。下落率は一時6%を超え、約1カ月ぶりの安値を付ける場面があった。

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