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米インテル、身につける機器向けの新半導体

【シリコンバレー=奥平和行】半導体世界最大手の米インテルは10日、身に着けて利用する「ウエアラブル機器」などに対応する新たな半導体を発売する方針を明らかにした。同社従来品に比べて消費電力を約10分の1に減らすなど機能を向上。ウエアラブル機器をスマートフォン(スマホ)などモバイル機器に続く成長市場として位置付け、取り組みを強化する。

10日に米サンフランシスコで開幕した開発者会議でブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)が発表した。5月にCEOに昇格した同氏が対外的に経営戦略をは説明するのは今回が初めて。開発者に向けて「コンピューターに関連するあらゆる領域で業界をけん引する」と述べた。

ウエアラブル機器などへの搭載を目指して新半導体「クオーク」の開発を進める。発売時期は未定。1つの半導体チップに必要な機能をまとめて搭載するSoC(システムオンチップ)で、同社の低消費電力半導体「アトム」に比べて消費電力を10分の1、大きさも5分の1に減らす。腕時計型情報端末などウエアラブル機器に加え、産業機器や医療器具への搭載を見込む。

ウエアラブル機器では韓国のサムスン電子が腕時計型の「ギャラクシーギア」を今月から販売する。米グーグルも眼鏡型の「グーグル・グラス」を2014年にも発売する見通しだ。こうした製品では消費電力が少なく小さな部品が不可欠だ。半導体でも米クアルコムなどが参入に意欲を示しており、インテルの参入で競争が激化しそうだ。

インテルはパソコン向けの半導体が約8割の世界シェアを握るが、パソコンはスマホやタブレット(多機能携帯端末)との競争激化で販売が苦戦している。クルザニッチCEOはキーボードを取り外してタブレットとしても使える「2イン1」と呼ぶ製品が需要喚起につながるという見方を示し、年末までに同社の半導体を搭載した製品が60型に増えると説明した。

タブレットに関しては「年末商戦では当社の半導体を搭載した製品の価格が100ドル(約1万円)以下まで下がる」との見通しを示した。スマホでは高速通信サービス「LTE」に対応した通信用半導体を年内に発売する。インテルは11年に独インフィニオン・テクノロジーズからの事業買収により通信用半導体に参入したが、LTEではクアルコムなどに後れを取っていた。

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