NY市場で円ETFに売り殺到 円100円台で

2013/5/10付
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【ニューヨーク=伴百江】ニューヨーク市場で9日午後、円が約4年1カ月ぶりに1ドル=100円台に下落したのを受けて、同市場では円の対ドル相場をベースにした上場投資信託(ETF)の売買高が急増した。代表的な銘柄である「カレンシーシェアズ日本円トラスト」の売買高は180万口に上り、前日の24万口から7.5倍に拡大した。同ETFは円相場の急落を受けて前日比1.65%下落、投資家の売りが殺到した。

円が1ドル=100円台をつけたのはこの日の午後2時ごろ。米市場は円ドル相場の話題で持ちきりとなり、経済テレビ番組も特集コーナーを設けて報道。ヘッジファンドなどの投機的な投資家の間では円ETFの空売りも加速している。

対ドルで円安が進めば価格が上昇する仕組みのETFの1つ、「プロシェアズ・ウルトラショート円ETF」の価格は急騰。9日の終値は前日比3.4%上昇した。売買高も175万口と前日の6倍に拡大した。購入によって円の売り持ち高が膨らむ設計となっており、ファンドなどの買いが集中したようだ。

海外の投資家の間では、円が心理的な節目となっていた1ドル=100円台に下落したことで、一段の円安・ドル高を見込む向きが多い。英資産運用会社大手シュローダーズのチーフ・エコノミスト、キース・ウェイド氏は「日本政府がインフレ目標の2%を達成するためにはかなりの量的緩和が必要で、その結果、円相場は目先1ドル=110円程度まで下落する」と見込む。

ヘッジファンドの間でも今後1~2年以内に1ドル=120円まで円安になるとみる声も目立っている。

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