iPhoneフラッシュ対応ブラウザー、米で販売再開
【シリコンバレー=奥平和行】携帯電話関連の技術開発を手掛ける米スカイファイア(カリフォルニア州)は5日、動画再生技術「フラッシュ」に対応した「iPhone(アイフォーン)」向け閲覧ソフト(ブラウザー)の販売を2日ぶりに再開した。同社は3日にこのソフトを発売したが購入者が想定を大きく上回ってサーバーへの負荷が高まり、販売を一時中断していた。
アップルの「アップストア」を通じてブラウザー「スカイファイア2.0」(米国での価格は2.99ドル)の販売を再開した。フラッシュはインターネットを通じて視聴する動画に広く使われているが、アップルは「信頼性に欠ける」(スティーブ・ジョブズ最高経営責任者=CEO)などとしてiPhoneなどで対応していない。
当面はフラッシュの動画をiPhoneで再生できる形式に変換するためのサーバーに過度の負荷がかかるのを防ぐため、ダウンロード数量が一定数に達したら販売を一時打ち切り、しばらく時間がたってから再開する方式を採る。まず、米国で販売を再開し、「その他の国でも近く始める」(ジェフ・グレックCEO)としている。
同社は3日午前0時にスカイファイア2.0を発売したが、約5時間後に販売を中断していた。販売時間が短かったにもかかわらず中断時点ではアップストアの人気ランキングで1位になっており、iPhoneの利用者の間でフラッシュを利用した動画を視聴する潜在的なニーズが高いことを示した。