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常識覆す発見 NASA「地球外生命へ可能性のドア」

異質生命体巡り記者会見

(更新)
「地球外生命、可能性のドア開いた」細菌発見について発表するNASAサイモン氏

「地球外生命、可能性のドア開いた」細菌発見について発表するNASAサイモン氏

【ワシントン=御調昌邦】米航空宇宙局(NASA)などの研究グループは2日、記者会見を開き、これまで生命の維持に欠かせないとみられてきた元素の一つであるリンが無くても生存できる細菌を発見したと正式に発表した。これまでの生物の常識を覆す発見になった。研究を率いたNASA宇宙生物学研究所のフェリッサ・ウルフ・サイモン博士は「どのような地球外生命体が存在する可能性があるのかを知るための扉を開いた」と語った。

米地質調査所などとの共同研究チームは、塩分濃度が高いなど、生物が生息するには過酷な環境として知られるカリフォルニア州のモノ湖で、今回対象となった細菌を採取した。細菌の大きさは0.001~0.002ミリメートル。

この細菌にリンの代わりに猛毒なヒ素を加えて培養したところ、このヒ素を食べて、増え続けることを発見した。生命の遺伝情報が刻まれているDNAを調べると、リン酸がヒ素に置き換わっていた。科学の常識から考えると、とても例外的な結果になったという。

 まだ研究中の段階だが、これまでは生命が存在しないと信じられていた厳しい宇宙の環境下でも、生物が生息できる可能性が出てきたとみている。

研究チームの一人は「(今回発見した細菌のような生物が)地球以外の星のどういう環境条件であれば生存できるかついては、まだ解明できていない」と説明した。地球外生命体の存在については引き続き研究が必要との認識を示した。

NASAのエド・ワイラー科学局長は「われわれが知らない生命について、より幅広く考えなければならない」とコメントした。

地球以外の星に生命体が存在するかどうかは、長年、科学者の間でも意見がわかれている。生物の常識を覆す今回の発見で、地球とは異なる生命体が宇宙のどこかにいるという期待感が高まったといえる。

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