2019年5月21日(火)

米経済「小幅な拡大継続」 地区連銀報告

2011/3/3付
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【ワシントン=御調昌邦】米連邦準備理事会(FRB)は2日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表し、総括判断で「米経済活動は全般に小幅なペースで拡大を続けている」と指摘した。緩やかな米景気回復の継続を確認。物価面では原油や穀物など国際商品価格の上昇を受け、一部で製品・サービスへの価格転嫁の動きがあると報告した。雇用情勢について判断をやや引き上げた。

報告は全米12の地区連銀が2月18日までに集めたデータなどから作成。3月15日に開かれる次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)の討議資料となる。バーナンキFRB議長は1、2日の米議会証言で景気回復への自信を表明したが、同時に原油高が物価全般に及ぼす影響などを注視する姿勢を示した。

地区別ではカンザスシティー、サンフランシスコ連銀が「景気が一段と拡大した」と強調。一方、シカゴ連銀は経済活動は拡大しているが「前回報告の時点よりも強くない」と指摘した。

報告は物価動向について「製造業と小売業で(原材料などの)投入コストが上昇している」と分析。製造業や一部地域の小売業では消費者に費用の増加分を価格転嫁したほか、近く転嫁する動きもあるという。ただ建築業では価格転嫁が難しく、賃金の上昇圧力にもつながっていないとの見方も示した。

労働市場では「ボストン、リッチモンド、シカゴで正社員の配置がこれまでより多くあった」と指摘。米失業率は依然として9%台で推移しているが、FRBは雇用情勢にも改善の兆候があるとみているもようだ。

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