韓国・サムスン、有機EL・増産ラインを2カ月前倒し稼働

2011/5/31付
保存
共有
印刷
その他

【ソウル=尾島島雄】韓国のサムスンモバイルディスプレーは31日、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルの新鋭ラインを当初予定の7月から2カ月前倒しして稼働した。スマートフォン(高機能携帯電話)への搭載量が急増しているため増産体制の確立を急ぐ。有機ELパネル市場はまだ日が浅いが、世界シェアで8割を握る同社が独走する構図が固まりつつある。

韓国中部の忠清南道湯井で有機ELとしては世界最大の「第5.5世代」(1300ミリメートル×1500ミリメートル)と呼ぶガラス基板を使用する新ラインを構築した。総投資額は2兆5千億ウォン(約1900億円)。まず月間2万4千枚(ガラス基板投入ベース)で量産を始め今後、同7万枚まで生産能力を拡大する。さらに1兆5千億ウォンを投じて3万枚分を追加する方針を固めている。

有機ELは電圧をかけると発光する有機化合物を透明な電極で挟んだ電子部品。薄型化しやすく消費電力も少ない。米ディスプレイサーチによると、2010年の世界シェアはサムスンが79.7%(出荷額ベース)を握る。外販も拡大し、ソニーが今年末に発売する「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の後継機「NGP(仮称)」にも採用されるもようだ。サムスンは将来、薄型テレビへの搭載を目指している。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]