仏大統領「人民元、国際通貨に」 上海でG20セミナー

2011/3/31付
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【南京(江蘇省)=戸田敬久】20カ国・地域(G20)の金融担当相や中央銀行総裁らによる国際通貨体制に関するセミナーが31日、中国・南京で開幕した。G20議長国であるフランスのサルコジ大統領は開幕式の席上で、「通貨安競争の危機に対して各国の協調が必要だ」と発言。中国の王岐山副首相(金融担当)は「中国も科学的な国際通貨体制の建設に共同参加する」と述べた。

セミナーはサルコジ大統領の提唱で開催された。開幕式では大統領と王副首相がそれぞれ日本の東日本大震災の被災者に哀悼の意を表明。サルコジ氏は放射性物質の処理などで「日本を援助する用意がある」と述べた。王副首相は震災により「世界経済の不確実性が増した」と指摘した。

サルコジ大統領は各国の政策協調の事例として震災発生後に日米欧などが実施した円売り協調介入を挙げた。また「ドルとユーロ以外にも人民元などが国際通貨になるべきだ」とも述べた。

セミナーは「現状の通貨体制とその弱点」「世界の資金移動管理」「国際通貨基金(IMF)の役割」――などをテーマに議論。中国など新興経済成長国が台頭する中、国際通貨体制の在り方について検討する。議論内容は、今後のG20首脳会議などのたたき台にする考え。

セミナーに出席したガイトナー米財務長官は王副首相や中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁らと会談する予定。

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