経済規模、中国が米抜き年内にも1位 購買力平価換算で世銀

2014/5/1付
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【ワシントン=川合智之】世界銀行が公表した2011年時点の購買力平価換算の国内総生産(GDP)を基にした推計で、中国が14年にも米国を抜いて1位になる見通しが明らかになった。インドは11年時点ですでに日本を抜き、前回の10位から3位に浮上したという。通常使われる名目GDPでは米国はなお中国の2倍の規模だが、実質的にモノを買う力で見た新興国の存在感が高まっている。

通常はGDPの国際比較は名目為替レートを基準にしている。世銀が推計した購買力平価換算のGDPは変動の大きい為替相場の影響を除くため各国の物価格差を調整し、その国のモノを買う力の実態を示すとされる。29日に世銀が公表した11年時点の推計では、1位は米国で、世界経済の17.1%を占めた。2位が中国(14.9%)、3位がインド(6.4%)、4位が日本(4.8%)だった。

英フィナンシャル・タイムズ紙によると、国際通貨基金(IMF)が予測した11年から14年の経済成長率では中国の24%に対し米は7.6%にとどまり、購買力平価換算のGDPでは、今年中にも中国が米を抜く見通しという。

購買力平価換算GDPの世界累計は90兆6470億ドル(約9千兆円)。上位12カ国のうち、中印やロシア、ブラジルなど中間所得国が6カ国だった。この6カ国で世界のGDPの3分の1を占め、残りの日米独仏など高所得国6カ国の合計とほぼ並んだ。特に中印の2カ国だけでアジア太平洋地域の3分の2を占めた。

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