2019年1月21日(月)

ハリケーン米東部を直撃、死者も 株式市場は閉鎖

2012/10/30 10:52 (2012/10/30 12:22更新)
保存
共有
印刷
その他

【ニューヨーク=小川義也】米東部の大西洋を北上していたハリケーン「サンディ」は29日夜(日本時間30日午前)、強い温帯低気圧に変わった直後、ニュージャージー州南部に上陸した。風雨は依然として激しく、冠水や停電などの被害は首都ワシントンからニューヨークなど広範囲に及ぶ。政府機関や学校、株式市場などは29日に続き30日も閉鎖される予定で、影響が広がっている。

29日、ニューヨーク市内で冠水した道路を歩く住民ら=ロイター

米CNNテレビによると、米東海岸で少なくとも計11人が死亡した。オバマ大統領は29日、ホワイトハウスで緊急記者会見し「州政府や地元当局の指示に従って、退避が必要な場合にはすぐに退避するように」と国民に直接、警戒を呼びかけた。

ニューヨーク証券取引所やナスダック市場は29日、30日も株式やオプションなど全取引を停止すると発表した。NY証取で天候を理由に、2日続けて米国株の取引が行われないのは1888年以来。債券取引も30日は終日、中止となる。一方、30日は外為市場は休場せず、原油や金などの商品先物市場も取引を行う。

企業活動にも影響が出ている。製薬大手ファイザー、電力大手NRGエナジーなどが週前半予定の決算発表の延期を決定。ボーイングは29日、米東部バージニア州など4州にある拠点の稼働を見合わせた。

ニュージャージー州やニューヨーク州などでは100万世帯以上が停電。沿岸部では高波による冠水被害が広がった。ニュージャージー州のオイスタークリーク原子力発電所は周辺水位の上昇で使用済み核燃料の通常の方法による冷却に支障が出る可能性があるとして警戒宣言を出した。地下鉄などの公共交通機関の運休は30日も続く予定。マンハッタン島と周囲を結ぶ橋やトンネルは29日夜までに封鎖された。空の便は1万4000便以上が欠航となった。

全日本空輸は成田―ニューヨークの30日の日本出発便と到着便計4便すべての欠航を決定。日本航空もニューヨークから成田への到着便1便を欠航した。

ニューヨーク市は29日に続き、30日も市内の学校を休校にすることを決定。ニューヨーク市などを受け持つ電力会社は29日夜、停電被害の拡大を防ぐため、市内の一部地域で計画停電の実施を通知し始めた。29日夕に会見したブルームバーグ市長は停電被害について、「嵐が去り次第、復旧作業に入るが数週間から数か月かかるかもしれない」と話した。

在ニューヨーク日本総領事館によると、29日現在、ニューヨーク在住邦人や日本人観光客が負傷したとの情報はない。ただ被害が多いと予想される地域で自主的にホテルに避難した邦人もいるという。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報