「時間に正確」は過去、崩れるドイツ列車の神話
海外とっておき フランクフルト支局・下田英一郎
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日本では原子力発電所の「安全神話」が崩壊したが、ドイツでも1つの「神話」が消え去りつつある。"時間に正確なドイツ鉄道"という神話だ。最新調査で、長距離鉄道の3本に1本が、定刻から6分以上遅れて到着する事態になっているという。
食品や家電製品などの品質テストで有名なドイツの月刊誌が、昨年7月から今年2月末まで運行された長距離と近距離の列車約100万本を対象に調べた。その結果、高速鉄道(ICE)など
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