2019年6月20日(木)

保存容量200ギガ、レノボが個人向け無料クラウド
テレビも発売へ

2011/11/29付
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中国パソコン最大手のレノボ・グループ(聯想集団)は29日、映像や音楽などをインターネットを通じて携帯端末やパソコンなどの間で共有できる無料クラウドサービスを始めると発表した。サービスを利用できる端末を拡充する計画で、来年初めにテレビも発売する。米アップルが同様のサービスを始めており、レノボは品ぞろえの豊富さでアップルを追撃する。

新サービスは「楽雲」(レノボ・クラウド)。利用者が持つレノボ製品の間で映像や音楽、ゲーム、電子書籍を自動的に共有できる。1利用者当たりの最大記憶容量は200ギガ(ギガは10億)で、無料としては世界最大という。

具体的にはレノボのスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)で購入した映画やゲームなどが、タブレット(多機能携帯端末)やパソコンなどで楽しめる。交流サイト(SNS)や簡易ブログも、異なる端末で簡単に使えるようにする。

スマホ、タブレット、パソコン、テレビの4種類をクラウドサービスを使える端末と位置付ける。レノボはテレビを販売してこなかったが、2012年1~3月期にはクラウドサービスを利用できるテレビを発売する。

レノボは中国政府が間接出資するパソコン大手。中国市場で3割の1位シェアを握り、7~9月期の世界パソコン出荷台数シェアでは、米デルを抜いて2位に浮上した。米ヒューレット・パッカード(HP)を上回る世界1位を目指しており、クラウドサービスをその原動力にする考えだ。

スマホ、タブレットの分野で巻き返す狙いもある。レノボは米IBMのパソコン事業買収後のリストラに手間取った。一方、アップルはスマホとタブレットで人気を集め、今年は中国売上高でレノボを追い抜いた。

レノボの楊元慶董事長兼最高経営責任者(CEO)は記者会見で「パソコンの形が多様化する中で、レノボはそのすべての端末で世界をけん引していきたい」と語った。

(北京=多部田俊輔)

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