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丹羽大使の車襲撃は「大変失礼」 中国前国務委員

(更新)

【北京=島田学】中国の唐家セン・前国務委員(元外相)は29日午前、北京市内で講演し、丹羽宇一郎駐中国大使の公用車襲撃事件について「大使に大変失礼で無礼なことをした」と謝罪した。容疑者については「決して愛国者とは言えない。愛国的行動ではなく(中国の国益を害する)『害国者』だ」と批判した。

現在の捜査状況については「関係当局が厳正な取り調べを行い、関連する状況を突き止めようとしている最中だ」と述べ、既に容疑者を特定したことを示唆。事件の背景を「徹底して追及していく」と強調した。

尖閣諸島(中国名・釣魚島)の問題では「『領有権争いは存在しない』という日本側のかたくなな主張が、問題の根本だ」と述べ日本側の対応を批判。領有権問題を棚上げして解決を次世代に委ねるという姿勢を基本にすべきだと主張した。

尖閣購入を提起した東京都の石原慎太郎知事らを念頭に「釣魚島の問題を利用して国民の対立をけしかけ、個人の政治的利益を獲得しようとしている」と批判した。

丹羽大使は「長期にわたる平和や友好のための協力が日中両国にとって唯一の選択肢だ。緊密な意見交換を通じ、個別問題を日中関係の大局に影響させないようにすべきだ」とあいさつした。公用車襲撃事件や反日デモには触れなかった。

丹羽氏は、この日も公用車に日の丸を掲げて会場に到着。旗を掲げるポールは襲撃事件後すぐに直したという。

唐氏は中国の対日交流団体「中日友好協会」会長を務める。講演は中国政府系シンクタンクの中国社会科学院が日中国交正常化40周年を記念して開いた。

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