豪ANZ銀、東京スター銀かあおぞら銀の買収にらむ 豪紙
【シドニー=柳迫勇人】29日付の豪経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューは、豪四大銀行の一角であるオーストラリア・アンド・ニュージーランド(ANZ)銀行が日本の東京スター銀行またはあおぞら銀行の買収を視野に入れていると報じた。情報源には言及していない。ANZの広報担当者は日本経済新聞に対し、「市場の臆測にはコメントできない」と述べた。
あおぞら銀行は同日午前、報道に対し「臆測のため特にコメントはない」としているほか、東京スター銀行も「当行として関知しておらずコメントのしようがない」としている。東京スター銀は米投資ファンドのローンスターや新生銀行などの融資団が受け皿ファンドを通じて全株を保有。あおぞら銀行の大株主は米投資ファンド、サーベラスNCBサーベラス・アオゾラG。
ANZはアジア進出を加速しており、昨年にはローンスター保有の韓国外換銀行(KEB)株の取得を模索したが、成功しなかった経緯がある。