アップル最高値、グーグル一時3%安 株価で明暗

2012/8/28付
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【シリコンバレー=奥平和行】スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の特許を巡る米アップルと韓国サムスン電子の訴訟で米連邦地裁の陪審がアップルの主張を認める評決を下したことを受け、27日の米株式市場で関連企業の株価が明暗を分けた。アップル株は上場来高値をつける一方、サムスンに基本ソフト(OS)を提供する米グーグルの株価は一時、前週末比3%近く下落した。

24日の陪審評決を受け、27日にアップル株は一時、前週末比17.65ドル(2.7%)高の680.87ドルまで上昇した。21日につけた上場来高値の674.88ドルを上回り、時価総額は6382億ドル(約50兆2580億円)まで拡大した。終値は675.68ドルだった。

陪審がサムスンによる特許侵害を認めたことを受け、アップルがスマホ市場で競争を有利に進めるとの見方が広がった。さらに従来よりも画面が小さいタブレット(多機能携帯端末)を近く発売するとの観測が強まっており、業績拡大への期待が株価上昇につながった。

一方、サムスンにOS「アンドロイド」を供給しているグーグルの株価は下落した。グーグルは「焦点となっている特許はアンドロイドの中核技術とは関係ない。今後も、協力企業とともに消費者に革新的で手ごろな価格の商品を提供する」などとするコメントを公表。だが、評決がアンドロイドへの逆風になるとの見方を覆せなかった。

世界のスマホ市場ではサムスンとアップルで5割近くのシェアを占めるが、評決により風向きが変わるとの観測も広がった。サムスン製品の販売が差し止められれば他のメーカーへの追い風になるとの見方から、フィンランドのノキアの米預託証券ADR)は一時、前週末比10%上昇。同社などにOSを供給する米マイクロソフト(MS)の株価も上がった。

ブラックベリー」を販売するカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)の株価も上昇した。ただ、サムスンの最新機種は米国における販売差し止めの対象にならない一方、RIMはソフト開発が遅れて新機種の発売が年末商戦に間に合わない。アップルも近くスマホの新機種を発売するとみられており、株価はこうした製品の動向に大きく左右されそうだ。

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