2019年7月18日(木)

中国人の米大学院進学にブレーキ 就職難が一因か

2013/11/29付
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米国の大学院に留学する中国人の伸び率が大幅に鈍化している。4年制の学部への留学者数はなお堅調だが、特に修士や博士課程に進む学生数にブレーキがかかっている。中国経済の減速による「就職氷河期」が一因とみられる。

一部の国有企業は採用を5分の1に絞り込んでおり、特に高給を払ってまで大学院卒の求人をする企業はほとんどない。大学院への進学は高額な学費がかかるため、それに見合うだけの高い収入を得られる就職先を探すのは難しいと学生が判断しているようだ。

全米513の大学院で構成する米大学院協議会(CGS)が集計した今秋の入学状況によると、中国人の米大学院入学者数は前年比5%増。2011年の同21%増、12年の同22%増に比べて鈍化し、8年ぶりに一ケタの伸びにとどまった。

日本人学生は集計していないが、外国人留学生全体では同10%の増加。最も増えたのはインド学生の同40%増で、ブラジルも同17%増えた。ただ、米国の4年制大学は中国でもなお人気が高く、2012~13学年度の中国人入学者数は前年度比26%増えた。

国際教育者協会(NAFSA)の試算によると、米国の外国人留学生がもたらす経済効果は年218億ドル(約2兆2200億円)に上る。中国勢は米大学院の全留学生の34%を占める最大勢力で、入学者数の伸び率が鈍り続ければ各大学の経営戦略にも影響しそうだ。(大連=森安健)

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