2019年2月20日(水)

公正な選挙求め大規模デモ マレーシア、警官隊と衝突

2012/4/28付
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【シンガポール=共同】マレーシア政府によるマレー系優遇策を支える選挙制度の改革を求め、非政府組織(NGO)などが28日、首都クアラルンプールで約2万5千人を動員する大規模な抗議デモを実施。警官隊がデモ隊と衝突し、催涙弾を発射する事態に発展した。

警察当局によると、約400人が拘束され、警官隊、デモ隊双方に負傷者が出たという。

NGOは野党勢力とも連携。早ければ6月にも行われる総選挙を視野に制度見直しを迫る意向で、ナジブ政権は苦境に立たされそうだ。

デモを呼び掛けたのはNGOの連合体「ブルシ(マレー語で清潔)3.0」。

28日昼から中心部の「独立広場」周辺には、ブルシのシンボルカラーである黄色のTシャツを着た若者らが続々と集まり、「改革を!」「民主主義を!」と連呼しながら行進を開始。午後には広場前の道路を封鎖したバリケードを突破しようとするデモ隊に警官隊が催涙弾や放水車を使用し、逃げ惑う人々で首都は騒然となった。

デモに参加した会計士ロウ・フエィさん(32)は「ひどい扱いだ。公正な選挙を求めただけなのに」と憤っていた。

マレーシアでは、マレー系の統一マレー国民組織(UMNO)が主導する与党連合が全議席のほぼ3分の2を占める状態が継続。与党に有利な選挙区割りや、国営メディアでの選挙運動を与党側に多く割り当てる現在の制度がマレー系優遇策を支えているとして、非マレー系を中心に改革を求める声が高まっていた。

ブルシは2007年と11年にも数万人規模の抗議デモを実施。07年のデモは、与党連合が翌08年の前回総選挙で1969年以来の安定多数を失う要因になったとされる。

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