東風・PSA、共同開発で合意 東南アジア向け新型車
【北京=阿部哲也】中国自動車大手の東風汽車と仏プジョーシトロエングループ(PSA)は28日、需要が急拡大する東南アジア向けの新型車を共同開発するなど「グローバル戦略パートナーシップ」で合意した。基幹部品の車台を共同開発するほか、部品の共通化や共同購買も進める。PSAが上海市に持つ研究開発センターを統合する形で、新たな開発拠点も設ける。日本車が強い東南アジア市場だが、今後は中仏連合の参入で競争が激しくなりそうだ。
記者会見した東風の徐平董事長は「提携は東風の国際化を加速する」と強調。PSAのフィリップ・バラン会長は「アジア開拓に弾みがつく」と抱負を述べた。
具体的な提携の柱として、共同で東南アジア開拓に乗り出す。PSAの上海拠点を拡張する形で、共同の研究開発センターを新設。PSAが持つデザイン力や技術力に、価格競争力のある東風の部品調達網を融合し、中国や東南アジアなど新興国向けの新型車を共同開発する。
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