2018年11月20日(火)

人民元、最大の下げ 人民銀行ドル買い介入で

2014/2/28付
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【上海=土居倫之】中国人民元の対ドル相場が28日、再び急落し、一時前日比0.85%安と1日の下げ幅としては過去最大を記録した。中国人民銀行(中央銀行)が大量の人民元売り・米ドル買いを実施。中期的な元高を見込んでいた銀行の元売りが広がった。人民銀の介入には、輸出企業への配慮とともに、元高を見込んだ投機資金の流入をけん制する狙いがあるとみられる。

人民元は同日、一時1ドル=6.1808元まで下落し、昨年4月以来約10カ月ぶりの安値を付けた。終値は同6.145元となり、過去最高値をつけた1月14日に比べ1.7%弱下がった。

人民銀は人民元の投機的取引を規制しており、これまでは緩やかに上昇する局面が続いていた。2013年は1年間で約3%上昇しており、短期間で2%近く下がるのは極めて異例。

人民元は、日米欧と比べて金利が高く、外国為替市場の参加者の多くは「年間で2~3%のペースで上昇する」と見込んでいた。このため利ザヤが確実に狙える通貨として国外からの不法な投機資金流入が絶えず、銀行監督の枠外にある影の銀行や不動産投資などが膨張する一因にもなっていた。一方で、輸出企業からは「競争力の低下につながる」との不満が出ていた。

人民銀の為替介入について、市場では「市場の人民元上昇期待をなくし、一段の投機資金流入を抑制するため」(銀行関係者)という見方が出ている。

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