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ブラジルが6会合連続利上げ 年10%、インフレ抑制

【サンパウロ=宮本英威】ブラジル中央銀行は27日の通貨政策委員会で、政策金利の基準金利を0.5%引き上げて年10%にすると発表した。利上げは6会合連続。金利が2ケタになるのは2012年3月以来、1年8カ月ぶりとなる。利上げは景気を一段と冷え込ませる可能性があるが、まずは高止まりする物価を抑え込む必要があると判断した。

8人の政策委員が全員一致で決めた。5会合連続で同じ利上げ幅。利上げ局面に入った4月からの引き上げ幅の合計は2.75%に達した。

10月の消費者物価指数IPCAは前年同月比で5.84%上昇した。小麦粉やマカロニといった食品の価格が高騰。6月に一時6.7%に達した状況からは落ち着いたものの、中銀目標の中心値(4.5%)を大幅に上回る状況が続く。

中銀のトンビニ総裁は今月初めに「高インフレは経済成長力、所得を低下させる。金融政策では警戒姿勢の維持が必要だ」と述べ、インフレをけん制する姿勢を改めて鮮明にした。通貨レアルは対ドルで1年前から1割強下落しており、一段の下落によるインフレ圧力上昇にも歯止めをかける狙いもある。

今回の会合後の声明では、前回まで4会合連続で記していた「今回の決定がインフレの低下に寄与するだろう」との表現がなくなった。市場ではこの変化を「次回来年1月の会合でも利上げは継続するが、利上げ幅を変更する余地を残した」との受け止めが広がっている。

ただ利上げ継続は低迷する実体経済に一段の悪影響を及ぼすリスクがある。サンパウロ州工業連盟のパウロ・スカフ会長は「利上げはこれ以上は機能しない。経済成長にブレーキをかける」と決定を批判するコメントを公表した。ただでさえ、9月の経済活動指数は前月比で0.01%低下した。市場は事前に上昇を見込んでいた。

新興国は景気減速に悩む国が目立つ。メキシコやチリなどは利下げで景気の下支えに動く。一方でブラジル同様に景気低迷下でのインフレに悩まされる国は増えており、インドは10月に2会合連続の利上げを決定。インドネシアも12日に政策金利を0.25%引き上げ年7.5%とした。

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