米IT企業、特許巡りアップル・サムスンなど6社提訴
【シリコンバレー=岡田信行】米老舗スーパーコンピューターメーカーの流れをくむIT(情報技術)企業が27日、米アップルや韓国のサムスン電子、ソニーなど電機メーカー6社を画像関連技術の特許侵害で訴えた。IT業界では勝ち組と負け組が二極化するなか、経営不振の老舗が有力企業を訴える例が増えており、訴訟の行方が注目されそうだ。
米デラウェア州の連邦地方裁判所に提出された訴状によると、訴えたのはグラフィック・プロパティーズ・ホールディングス(GPH、ニューヨーク州)。訴えられたのはアップル、サムスン、ソニーのほか、韓国LG電子、台湾HTC、「ブラックベリー」を手掛けるカナダのRIM(リサーチ・イン・モーション)の6社。
GPHは6社が手掛ける高機能携帯電話、多機能携帯端末などにGPHの画像関連技術が勝手に使われていると主張。損害賠償を求めている。
GPHは2009年に経営破綻した名門、旧シリコングラフィックス(SGI)がラッカブル・システムズに買収された際にSGIの特許を受け継いだとしている。
ラッカブル・システムズはその後、シリコングラフィックス・インターナショナル(SGI)に社名変更。旧SGIの日本法人だった日本SGIは、新SGIの子会社となり、GPHとは別会社。
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