2019年1月22日(火)

北朝鮮ミサイル発射は決議違反 安保理が非難談話

2014/3/28付
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【ニューヨーク=杉本貴司】国連安全保障理事会は27日、非公開の緊急会合を開き、北朝鮮の中距離弾道ミサイル「ノドン」発射を安保理決議違反として非難する報道向け談話を発表した。「適切な対応」を協議するとも表明しており、制裁強化に前向きな日米と慎重な対応を求めるとみられる中ロが折り合えるかが焦点となる。

平壌の軍事パレードに登場した中距離弾道ミサイル「ノドン」(2013年7月)=共同

緊急会合は米国と非常任理事国の韓国の要請で開催した。今月の安保理議長国であるルクセンブルクのルカス国連大使が会合後、北朝鮮のミサイル発射を非難する報道向け談話を明らかにした。2006年と09年に採択した安保理決議は北朝鮮に「弾道ミサイル技術を使ったすべての発射」を禁じている。談話では今回のミサイル発射を明確な決議違反と判断している。

報道向け談話は公式文書として扱われず、安保理の意思表示としては弱い。今回は安保理各国が合意しやすい形式で足並みをそろえた格好だ。これまでも北朝鮮がミサイル発射や核実験を実施後、直後の緊急会合で談話を発表し、その後に制裁強化を盛り込んだ決議や議長声明を探る動きが続いた。

今回の談話では「安保理メンバーは適切な対応を取ることで合意した」としている。ルカス大使は今回の緊急会合では「(決議や議長声明などの)形式については議論していない」としており、各国間の交渉はこれから本格化する。安保理で拒否権を持つ中国とロシアの出方が焦点となる。日米韓は制裁強化を求める立場だが、中国は制裁強化で北朝鮮の刺激を避けたいとの立場を取ってきた。ロシアはウクライナ南部クリミア半島を巡る問題で欧米と対立を深めており、北朝鮮に対する決議で足並みをそろえるかは未知数だ。

北朝鮮による2012年12月のミサイル発射は米国本土も射程となりうる長距離弾道ミサイルだったため、ミサイル開発機関の資産凍結などの制裁を盛り込んだ決議を採択した。これに反発した北朝鮮が核実験に踏み切り、さらに制裁を強化した経緯がある。今回は射程が中距離にとどまっており、一段の制裁を科す声がどこまで高まるか不透明な面がある。

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