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中国、尖閣海域の巡視を常態化 「漁船保護が目的」

海洋権益重視、白書に明記

(更新)

【北京=佐藤賢】中国政府は尖閣諸島沖の中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件を受け、尖閣海域で漁業監視船による巡視活動を常態化することを明らかにした。同国農業省の方針を中国メディアが27日までに伝えた。操業する中国漁船の保護が目的だが、同海域で日本との摩擦が高まる可能性もある。一方、中国外務省が同日までに発行した2010年版外交白書は海洋権益の確保を重視する姿勢を明記した。

中国紙、中国漁業報などによると、巡視活動について農業省漁業行政指揮センターの当局者は「釣魚島(尖閣諸島の中国名)海域で巡視活動を強化し、漁民の生命と財産の安全を守る」と強調。仙谷由人官房長官は27日午後の記者会見で、中国の漁業監視船2隻が尖閣沖の日本領海への接続水域で活動中であることを確認した。日本の海上保安庁は巡視船6隻を派遣した。

中国の外交白書は、新たに「国境と海洋」問題に関する独立した章を設けた。国境と海洋政策は「国家の主権、安全保障、発展の利益にかかわり、中国外交の重要な部分」と明記。外交政策で主権問題の優先度を上げたことを裏付けた。

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