2019年9月18日(水)

正恩氏、韓国弔問団に「深い謝意」 関係改善を演出

2011/12/27付
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【都羅山(韓国北西部)=尾島島雄】北朝鮮の金正日総書記の死去を受けて平壌入りしていた韓国の民間弔問団は27日午前、対外儀礼上は元首的な役割を担う金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と面会した。北朝鮮側は金総書記の三男で後継者の金正恩(キム・ジョンウン)党中央軍事委員会副委員長が26日に面会したのに続き、南北関係の改善を図る姿勢を強く演出した。弔問団一行はこの後、韓国への帰途に就いた。

北朝鮮側は正恩氏が弔問団との面会で「深い謝意」(朝鮮中央通信)を伝えたとしているが、詳しい発言は公表していない。弔問団は南北協力事業である開城(ケソン)工業団地を視察した後に韓国に戻る予定で、韓国到着後に正恩氏との面会の模様などを一部明らかにするとみられる。正恩氏が韓国政府に何らかのメッセージを託したかどうかが注目される。

弔問団は2000年に南北首脳会談を開いた故金大中元大統領の李姫鎬(イ・ヒホ)夫人と南北協力事業を手掛ける現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長ら民間人18人で構成。26日に金総書記の遺体が安置された錦繍山記念宮殿で、正恩氏に直接弔意を伝えた。

北朝鮮は正恩氏自らの面会に加え、金総書記の生前の指導部序列が2位だった金永南氏も弔問団に会い、厚遇ぶりをアピール。政府としての弔問団派遣を見送った韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権を揺さぶる一方、昨年の北朝鮮による韓国哨戒艦沈没事件や延坪島(ヨンピョンド)砲撃の後で冷え込んだ韓国との関係改善につなげる意図があるとの見方が強い。

弔問団へのもてなしぶりは北朝鮮メディアが詳しく伝えている。26日に陸路で平壌に到着した弔問団の宿泊所は、故金大中元大統領や小泉純一郎元首相らが訪朝した際に使った百花園迎賓館に設けられた。

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