米、対エクアドル最恵国待遇見直しも CIA元職員亡命阻止へ

2013/6/27付
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米上院外交委員会のメネンデス委員長(民主)は26日、機密漏洩などの容疑で訴追された米中央情報局(CIA)元職員のエドワード・スノーデン容疑者が亡命申請している南米エクアドルへの貿易上の優遇措置を見直す可能性を明らかにした。経済的な圧力をかけることで、エクアドル政府の亡命受け入れを阻止する狙いとみられる。

メネンデス氏は「我が政府は、悪い行為をする政府に報いることはしない」と強調した。そのうえでエクアドル政府が元職員の亡命を受け入れた場合、7月末に期限が切れるエクアドルから米国への輸出品への免税措置などの延長を認めない意向を明らかにした。同措置の延長には、議会では外交委が大きな影響力を持つ。

ロイター通信によると、エクアドルは2012年にこの免税措置を適用し、原油や果物、野菜など約60億ドル(約5800億円)に上る対米輸出額を計上した。中南米の反米左派政権の一角として知られているエクアドルのコレア政権は、豊富な石油資源をテコに政権基盤を強化してきたが、「優遇措置がなくなれば打撃を受けるのは必至」との見方もある。

元職員はモスクワの空港内に滞在しているとされる。米政府はロシア側に米国への早期送還を強く求めている。メネンデス氏はロシア政府にも「正義と米ロ関係の観点からも容疑者の即時送還に応じるよう求めたい」と訴えた。(ワシントン=中山真)

エクアドルのパティニョ外相は26日、米当局が訴追した中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者の政治亡命の申請を受け入れるかどうか「まだ検討中だ」と述べた。訪問先のマレーシア・クアラルンプールで記者団に語った。

パティニョ氏は、エクアドルが内部告発サイト「ウィキリークス」創設者アサンジ容疑者の亡命を認めた時も、決定まで2カ月かかったと指摘。「決定が早く出ることを期待しないでほしい」と述べた。亡命について「エクアドルは(他国に干渉されず)主体的に決断する」と強調した。

(クアラルンプール=共同)

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