2018年11月14日(水)

米最高裁、大統領の人事権行使に違憲判断 議会休会中に任命

2014/6/27付
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米連邦最高裁判所は26日、2012年にオバマ大統領が全米労働関係委員会の委員3人を上院の休会中に任命したのは違憲だとする判断を下した。政府高官の人事を巡ってオバマ政権と議会はたびたび対立。大統領の任命権を一部制限する裁判所の判断は、議会との力関係にも影響しそうだ。

米大統領には上院の承認が必要な人事を議会休会中に決める「休会任命権」がある。オバマ氏が委員を任命した当時、上院は実質的に休会中だったが、共和党は3日おきに開会と休会を繰り返す議会戦術をとっていた。最高裁はこの時の議会について「休会中ではなかった」と判断。憲法で定める大統領権限を逸脱していると判事9人が全員一致で認めた。

米政府高官の政治任用人事は大統領が指名し、上院が承認する。野党・共和党の反対で人事が棚上げになることも多い。大統領が休会中に任命を強行して野党が反発する事態が続いていた。

最高裁は大統領の休会任命権を認めたうえで、その権限を行使できる「休会」の範囲を狭める判断をした。アーネスト米大統領報道官は26日、「決定は非常に残念だが、初代のジョージ・ワシントン大統領から行使されてきた大統領権限が認められたことには満足している」と語った。

歴代の大統領は休会任命権を使った人事を繰り返してきた。米メディアによると、オバマ氏は任期中に32人を任命した。レーガン元大統領は200人以上、クリントン元大統領は100人以上をそれぞれ休会中に任命した。(ワシントン=川合智之)

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