2019年2月24日(日)

ポト派元最高幹部ら初公判 カンボジアの虐殺、究明へ

2011/6/27付
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【プノンペン=共同】カンボジアで1970年代後半に虐殺などで200万人近くを死に追いやったとされるポル・ポト政権の元幹部らを裁く特別法廷は27日、ポト派ナンバー2だったヌオン・チア元人民代表議会議長(84)ら元最高幹部4人の初公判を開いた。

昨年7月に一審判決があった元政治犯収容所長の裁判は、プノンペンの同収容所での犯罪にほぼ限られたが、「ケース2」と呼ばれる4人の裁判は全土の虐殺現場や収容所での犯罪が対象。人類史に残るポル・ポト政権による犯罪の本格的な真相究明が期待される。

4被告はヌオン・チア元議長、イエン・サリ元副首相兼外相(85)、キュー・サムファン元国家幹部会議長(79)、イエン・チリト元社会問題相(79)。いずれも2007年に逮捕され、昨年9月に大量虐殺(ジェノサイド)罪や人道に対する罪、戦争犯罪などで起訴された。

存命中の元最高幹部はこの4人だけ。いずれも高齢で健康問題を抱えている上、98年に死去した最高指導者のポル・ポト元首相らに責任を押しつけるなどして、虐殺への関与否定を貫く可能性が高い。

今回の公判は30日まで4日間で、証人リストの提示や時効に関連する審理などを行う予定。被告の証言など本格的な審理は9月以降とみられる次回公判からとなる見通し。

特別法廷では昨年7月、元収容所長のカン・ケ・イウ被告(68)に禁錮35年の判決が言い渡された。同被告の裁判は今年3月に二審(上級審)も結審したが、判決期日は発表されていない。

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