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米IBM初の女性CEO、「次の100年」に導けるか

【ニューヨーク=小川義也】6月に創業100年を迎えた米IT(情報技術)の巨人、IBMの最高経営責任者(CEO)にバージニア・ロメッティ上級副社長(54)が来年1月1日付で就く。会長専任となるサミュエル・パルミサーノ会長兼CEO(60)が進めた改革路線を継承しつつ、同社初の女性CEOが新市場をいかに生み出すか。「次の100年」の足場作りに期待がかかる。

パルミサーノ氏はCEO交代を発表した25日の声明で「ジニー(ロメッティ氏の愛称)はIBMを次の100年に導くのに理想的なCEO」と、ロメッティ氏の手腕を高く評価した。同社は今回の人事で、飲料大手ペプシコを抜き、女性が経営トップを務める米最大の企業となる。

ロメッティ氏はノースウエスタン大学でコンピューター・サイエンスと電気工学を学んだ。システムエンジニアとして1981年にIBMに入社。92年にIBMが社内でコンサルティング事業を立ち上げた際の創設メンバーでもある。頭角を現したのは大型買収の成功によるところが大きい。IBMが2002年に会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)のコンサルティング部門を買収した際、事業統合までをリーダーとして仕切った。

IBMの2015年までの成長戦略のポイント
新興市場…売上高に占める新興市場の比率を30%に
クラウドコンピューティング…売上高70億ドルに
ビジネス・アナリティクス(事業分析)…売上高160億ドルに
スマーター・プラネット(社会インフラ)…売上高100億ドルに
M&Aに200億ドルを投じる
営業利益に占めるソフト事業の比率を50%に

新CEOとしてのロメッティ氏にはまず、新興国売上比率の30%への引き上げやクラウドコンピューティング事業の強化など2015年までの「ロードマップ」(経営目標)の着実な実行が求められる。ただこれら分野では同業各社も追い上げてきている。

「サム(パルミサーノ氏)が教えてくれたのは、IBMの変革を決して止めてはならないということ」。声明でこう強調したロメッティ氏は最先端の人工知能を備えた高性能コンピューター「ワトソン」の商業利用など新市場創出に熱心とされる。ライバルの先を行く新たな付加価値を生み出し続けられるか。注目が集まる。

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