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エアアジア、インドネシアの中堅航空を買収

【ジャカルタ=渡辺禎央】アジア格安航空会社(LCC)最大手のエアアジア(マレーシア)は26日、インドネシアの中堅バタビア航空を地元企業と共同で買収すると発表した。買収額は約8千万ドル(約63億円)で、航空会社の買収は初めて。今後の成長が見込める同国の事業を強化し、2015年の東南アジア諸国連合(ASEAN)の航空自由化もにらみ経営基盤を拡充する。

バタビア航空の運営会社の発行済み株式について、エアアジアが49%、同社インドネシア法人インドネシア・エアアジアに共同出資する地元企業が51%を取得する。13年半ばの完了を目指す。バタビアのブランドは当面存続させる。

バタビア航空は非上場の民間航空で、01年の設立。33機を運航し、国内41路線のほか、中国やシンガポールの路線を持つ。航空券の販売代理店網を広く持つが、インドネシアのLCC最大手ライオン航空などに押されていた。

一方、インドネシア・エアアジアの運航機数は約20機で、タイやマレーシアの現地法人より少ない。さらにLCCが売りにするインターネット経由の予約・決済がインドネシアでは未発達で、同国拠点のエアアジアの国際線はシェア40%で首位だが、国内線は3%にすぎない。

買収は今後のネット展開やLCCのノウハウを求める両社の利害が一致した形で、26日にジャカルタで記者会見したエアアジアのフェルナンデス最高経営責任者(CEO)は「パズルがぴたりとはまった」と強調した。

エアアジアはバタビア航空の買収をテコに国内シェアを15%に高めたい考え。代理店網も10倍の5千店以上に広がる。

人口2億4千万人で国土の東西距離が約5千キロメートルと米国並みのインドネシアでは、航空市場が拡大。11年に6600万人だった旅客数が15年に1億人を超えるとの試算もある。ジャカルタの国際空港の旅客増加率も昨年に前年比19%で、2位のバンコク(12%)を抑えて東南アジア首位だ。

インドネシアの航空会社ではライオン航空が11年、最大で217億ドルに上る米ボーイング機の大量発注を決定するなど意欲的。エアアジア以外の外資企業でも、シンガポール航空系タイガー航空が昨年、地元マンダラ航空に33%を出資して運航している。

域内航空自由化を目指すASEAN諸国では、航空市場の急拡大が必至。LCCを軸に利用者の獲得競争はすでに熱を帯びており、エアアジアは有望市場のインドネシアで、顧客サービス拠点やパイロット育成のための施設など経営資源の厚みを増す考えだ。

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