北京汽車、国内中堅同業を買収 スズキの合弁相手
【広州=桑原健】中国自動車大手の北京汽車集団(北京市)は中堅の江西昌河汽車(江西省)を買収する。8千万元(約13億円)超を投じ、昌河の株式の70%を取得する契約を25日に地元の江西省政府と結んだ。2017年までに昌河で年50万台の生産能力を確保し、国内上位メーカーを追う。昌河は日本のスズキの合弁相手で、09年から大手の長安汽車集団(重慶市)の傘下にあった。
北京汽車は12年の販売台数が国内5位の169万台。昌河は生産能力が年27万台の小型車メーカーで、残り30%の株式は江西省政府傘下の企業が保有を続ける。昌河は長安汽車とは商品戦略の食い違いや、長安がスズキとの合弁を長安本体に一本化する方針を示したことなどが原因で対立。省政府傘下の企業が10月までに長安から昌河の全株を取得した。
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