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「人間の鎖」で反プーチンデモ モスクワ

プーチン首相が返り咲きを目指す大統領選挙を1週間後に控え、ロシアの首都モスクワで26日、中心部の環状道路(総距離15.6キロメートル)に沿って市民が手をつないで並び「公正な選挙」の実施を求める抗議デモをした。「人間の鎖」で反プーチンを訴えた形だが、選挙戦終盤に入りプーチン陣営は保守層や公務員などに浸透。3月4日の第1回投票で当選を決めるとの見方も強まっている。

デモは昨年12月の下院選での政権与党による「不正」を機に都市部で広がった抗議運動の一環。参加者は「公正さ」を象徴する白リボンなどを身につけた。「大きな白い輪」と呼び、市中心のクレムリン(大統領府)を囲むように実際に「輪」をつくった。「プーチン体制」に反対する声を結集し、プーチン氏の圧勝を阻止する狙いだ。

主催者側は「輪」の完成に3万4千人が必要としていたが、警察発表の参加者数は1万人だった。「人間の鎖」は1989年8月に旧ソ連のバルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)で国家独立を求めた際の手法として知られる。

ただ、前政権時に社会安定と経済回復に実績のあったプーチン氏は市民との対話や6本の政治論文発表で攻勢を加速。中間層の抗議運動が広がる中でも選挙戦は依然プーチン氏優位が続く。

主な世論調査機関によると、プーチン氏は有効投票の60%前後を獲得する見通し。政府系の全ロシア世論調査センターは20日、プーチン氏の得票率が58.6%に、独立系のレバダ・センターも24日、63~66%に達すると予想した。プーチン氏支持派は26日、モスクワでロシアの三色旗をあしらったリボンを配るなど抗議運動に対抗した。

大統領選は1回目の投票で有効投票の過半を獲得した候補者がない場合、3週間後に決選投票を行う。だが予想得票率が15%以下のジュガーノフ・ロシア共産党委員長ら他の4候補の追い上げは難しいとの指摘が多い。

もっとも12月の下院選で与党の得票が事前予想を大きく下回った経緯があり、大統領選でもプーチン氏への批判票が拡大する可能性もある。下院選と同様「不正投票」が相次ぐとの見方もあり、野党勢力は4日の投票終了直後から抗議運動を盛り上げる構えだ。(モスクワ=石川陽平)

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