習総書記「中台平和統一に努力」 台湾要人と初会談

2013/2/25付
保存
共有
印刷
その他

中国共産党の習近平総書記は25日、台湾元副総統で与党国民党の連戦名誉主席と北京の人民大会堂で会談した。中国国営新華社によると「新指導部は引き続き、両岸(中台)関係の平和的発展を進め、平和統一を促進させたい」と語る一方「台湾独立には断固反対だ」とも強調。日本と対立する沖縄県・尖閣諸島を巡る問題では中台の共闘への期待をにじませた。

習氏が昨年11月の総書記就任後、台湾要人と会談するのは初めて。習氏は1985年から2002年まで台湾対岸の福建省で党幹部を務めた経歴を持ち、発言が注目されていた。会談では「福建省を離れてからも台湾情勢に関心を持ち、両岸関係の改善を期待してきた」とも述べた。

台湾の中央通信は、連氏が「我々が選んできた道は正確で有効だ。後戻りすべきでない」と応じたと紹介。台湾メディアの25日の報道で、習氏の「台湾独立反対」発言に触れるモノは目立たず、中台の交流拡大を前向きにとらえる論調が多かった。

台湾問題を中国新指導部の重要政策の一つと位置付ける習氏は「両岸関係には歴史的に残された問題があり、解決には時間と忍耐と共に努力することが必要だ」と指摘。そのうえで「我々は家族だ。台湾同胞と手を取りあって中華民族の復興を実現できると固く信じている」と呼びかけた。

中国共産党は19日に「13年の対台湾活動会議」を開き、中台間の産業・金融協力の強化や、台湾資本企業の中国での活動支援を打ち出した。中台対話は経済協力中心で進めてきたが、今後は平和統一をにらむ政治協議へ移行させたい考えだとみられる。

尖閣問題を巡って新華社は、習氏が尖閣諸島について明確には触れなかったが「中華民族は近代以降、列強から侮辱を受けた。屈辱的な歴史を思い出すと心が痛む」と述べたと報じた。中国と同様に尖閣諸島の領有権を主張する台湾に、日本に対抗する共同戦線を張ることを暗に呼びかけたものとみられる。

中台関係を巡っては、昨年3月に胡錦濤国家主席が国民党の呉伯雄名誉主席と会談。台湾最大野党の民進党に対しても、昨年10月に同党の謝長廷・元行政院長(首相)を中国に招くなど関係強化へ攻勢を強めている。(北京=島田学)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]