2019年7月23日(火)

豪州の資源に大型投資 内外企業、新興国需要見込み

2010/3/31付
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オーストラリアの資源・エネルギー産業で、新興国からの需要増を見込んだ大型投資が相次いでいる。5年後には液化天然ガス(LNG)の輸出量が現在より約6割増、燃料用石炭(一般炭)やウラン、鉄鉱石の輸出も4割程度伸びる見込み。中国に加え、インド向けに鉄鋼原料用石炭(原料炭)や鉄鉱石の輸出が増加、印企業による資源開発投資も目立ってきた。

豪農業資源経済局(ABARE)によると、LNGの輸出量は2009年度(09年7月~10年6月)の約1740万トンから14年度には約2800万トンに増える見通し。一般炭の輸出量は15年に約2億トン、鉄鉱石は約5億5千万トン、ウランは1万3千トン強といずれも10年から4割程度増える。

背景には旺盛な新興国需要がある。中国石油化工や中国海洋石油は、相次ぎ豪州産LNGの長期購入契約を結んだ。需要増を見込み豪ウッドサイドなどは海底ガス田開発を推進。インドも14年には、米シェブロンなどが開発する海底ガス田「ゴーゴン」事業からのLNG輸入を始める。

インド向けの資源輸出は原料炭をけん引役に今後も増加が続く見通し。印原料炭大手グジャラートNREグループは豪州内の炭鉱に今後5年間で約5億豪ドルを投資。原料炭の生産能力を現在の約5倍に引き上げる。ファーガソン資源・エネルギー相は「日本、中国と築き上げた関係をインドとも構築する時期」と投資拡大に期待する。

ただ、ウランについては、インドが核拡散防止条約(NPT)未加盟であることを理由に豪政府はインドへの供給を拒否している。(シドニー=高佐知宏)

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