金総書記、戦闘態勢突入を命令 「北朝鮮攻撃」断定の20日に
【ソウル=山口真典】脱北者団体の「NK知識連帯」は25日「北朝鮮の金正日総書記が20日、全軍に万端の戦闘態勢へ突入するよう命令した」と報じた。韓国が哨戒艦沈没を「北朝鮮の攻撃」と断定する調査結果を発表した同日、呉克烈(オ・グクリョル)国防委副委員長が住民向け有線ラジオ「朝鮮中央3放送」で発表したという。
呉副委員長は「米韓は沈没事件を北朝鮮と関連づけて報復しようとしている。北朝鮮を孤立圧殺しようとする国際的な謀略だ」と関与を否定。「我々は戦争を望まないが、攻撃されれば、この機会に祖国統一を必ず成就するというのが金総書記の命令だ」と強調した。
この日は労働党組織指導部が、地方党委員会や工場企業所などを通じて住民に「同日午後7時の放送を聴くよう」指示。呉副委員長が出演して談話を読み上げたという。