2019年2月19日(火)

香港行政長官に梁氏 北京の権力闘争影響?
一国二制度は形骸化

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2012/3/25付
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香港行政長官選に当選した親中派の梁氏(テレビ東京)

香港行政長官選に当選した親中派の梁氏(テレビ東京)

【香港=川瀬憲司】25日投開票の香港行政長官選挙で「親中派」の梁振英(C・Y・リョン、57)前行政会議招集人が当選した。当初は本命とされた同じ「親中派」の唐英年(ヘンリー・タン、59)前政務官は不祥事などが響いた。ただ、梁氏の逆転を可能にした最大の背景は中国政府の意思だったとみられる。梁氏が就任する7月で返還から丸15年を迎える香港の「一国二制度」の形骸化を改めて印象づけた。

香港政府のトップである行政長官は、計38の職能別団体の代表である選挙委員計1200人が間接選挙で選ぶ。欠員などにより投票権を持つのは1193人で、このうち1132人が投票。梁氏は689票と過半数を得て、1回目の投票で当選を決めた。唐氏は285票にとどまり、「民主派」統一候補の何俊仁(アルバート・ホー、60)民主党主席は76票だった。

行政長官選挙は返還後4回目だが「親中派」の複数の立候補は初めて。次回2017年で普通選挙を実施する可能性をにらみ、中国政府が「選挙」で次のリーダーを決める方式を容認した。

当初は香港経済界の有力者との関係が深い唐氏が勝つ筋書きだったようだ。しかし唐氏の過去の不倫や自宅の違法建築などスキャンダルが相次ぎ発覚。支持率で梁氏を大きく下回る状態が続くなか、中国の温家宝首相は次期行政長官を巡り14日、「多数の香港人が擁護する行政長官」と発言した。その前後から唐氏を支持する親中派の選挙委員に梁氏への投票を働き掛ける工作が目立ち、唐氏は見切りを付けられた形となった。

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