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米アップル、米CATV最大手と提携交渉 次世代TV布石

【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アップルは米CATV最大手のコムキャストとテレビ向けコンテンツ配信事業で提携交渉に入った。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。ネット回線事業も展開するCATV最大手との提携で、顧客満足度を左右する動画配信時の通信品質を向上するとともに、コンテンツの拡充も狙う。

交渉はまだ初期段階という。報道を受け、アップルの株価は約1.2%上昇した。

アップルは次世代テレビ端末の開発に向けてソフトを充実させる準備段階にある。2007年にテレビ向けコンテンツ配信端末「アップルTV」を発売したが、コンテンツがそろわず、販売は伸び悩んだ。昨年ようやく端末の売り上げが10億ドル(約1000億円)に達したところだ。

米国ではコンテンツのネット配信の急増で回線の負荷が増している。接続速度が遅いと顧客の満足度を大きく下げかねない。アップルには接続速度の維持が大きな課題となっている。

CATV最大手との提携が実現すれば、通信速度の向上につながる可能性が高い。さらに端末の販売面の相乗効果やコンテンツの品ぞろえを拡充できる効果も期待できる。

一方、ネットフリックス、フールーなどのネット配信会社の攻勢にさらされるCATV大手は、業界再編の渦中にある。コムキャストは米2位のタイムワーナー・ケーブル(TWC)との合併手続きを進めている。承認されれば米契約者数は3千万人に上る。アップルとの提携で回線利用料を受け取ることができる。

テレビ向けコンテンツ配信端末ではCATVに加えて、据え置き型ゲーム機を販売する米マイクロソフトやソニーが市場をけん引してきた。米グーグルも本格参入したほか、米アマゾン・ドット・コムも開発中。配信するコンテンツの争奪を含めて競合が激しくなっている。

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