グーグル、スマート住宅を展開 制御ソフトの仕様公開

2014/6/25付
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【シリコンバレー=小川義也】インターネット検索最大手の米グーグルは、エアコンなどの住宅設備をインターネット経由で操作する「スマートホーム(賢い住宅)」事業を本格化させる。2月に買収した米ネスト・ラボが開発した制御ソフトを公開。先行して共同開発していた米家電大手ワールプールや独自動車大手ダイムラーが24日、第1弾となる製品やサービスを発表した。グーグルはスマートホームの核となる制御ソフトをいち早く公開し、採用企業を増やすことで、有望市場での主導権確保を狙う。

ネスト・ラボは24日、人工知能(AI)を活用した同社のサーモスタット(自動温度調節装置)や煙検知器と連携した家電製品・サービスを開発したい企業に必要なソフトや機能を提供するプログラムを発表した。米有力ベンチャーキャピタルと組み、ベンチャーの製品やサービス開発を支援する投資ファンドも立ち上げる。

ワールプールが開発した洗濯機と乾燥機は、家族の行動パターンを学習するネストのサーモスタットと連携。「家族が外出している」とサーモスタットが判断すると、洗濯機や乾燥機をゆっくり運転させるなどして電力の消費量を抑える。電力料金が最も高い時間帯を避けて運転するといった使い方もできる。

ダイムラーは「メルセデス・ベンツ」向けに提供している車載情報サービスと、ネストのサーモスタットを連携したサービスを始めた。外出先から自宅に近づくと、到着予定時刻をサーモスタットに通知。帰宅時に室内をあらかじめ設定した温度に調整することで、エアコンのつけっ放しなどのムダを減らせる。

事業領域の拡大を目指すグーグルは2月にネストを32億ドル(約3260億円)で買収した。ネストはサーモスタットと煙検知器が主力だが、今月20日に家庭用監視カメラの米ドロップカムを5億5500万ドルで買収するなど製品の拡充に動いている。

グーグルは自動車向け情報サービスの開発にも取り組むが、スマートホームについては、すでに市場で一定の評価を得ているネストの製品やソフトを軸に展開する。

スマートホームを巡っては、米アップルが今月初めに参入を表明。オランダのフィリップスや米ハネウェル・インターナショナルなどと組んで、今秋からサービスを始める。パナソニックや三菱電機など日本企業も独自の規格で取り組んでいる。

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