中国首相、北朝鮮の強硬姿勢を批判 中韓会談で

2013/4/25付
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【北京=島田学】中国の李克強首相は24日、訪中した韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と北京市内の中南海で会談した。中国の国営新華社によると、李首相は強硬姿勢を続ける北朝鮮を念頭に「非核化や半島の平和と安定に逆行するいかなる行動にも断固反対する」と明確に批判。朝鮮半島の非核化を目指す方針を改めて表明した。韓国と連携して「緊張緩和に向けて努力する」と強調した。

尹外相は中国訪問後に訪日を検討していたが、安倍晋三首相が21日に靖国神社に供え物を奉納したことなどに反発して先送り。沖縄県・尖閣諸島を巡る問題で日中の会談もメドが立たない。北朝鮮問題を巡る日中韓の協調に不安が残る状況で、中韓の連携強化が先行している格好だ。

尹外相は24日、李首相との会談に先立ち中国の王毅外相とも会談した。双方は北朝鮮に自制を促しつつ、緊張緩和に向けて対話を模索する必要があるとの認識で一致。朝鮮半島の非核化に向けた連携の強化も確認した。両外相の会談は初めて。

韓国の聯合ニュースによると、尹外相は外相会談で、韓国政府が北朝鮮に対話を提案したことに触れつつ「非核化を議論しないという北朝鮮の立場は受け入れられない」と述べ、非核化の議論に入ることが対話の条件だとの考えを示した。王外相が6カ国協議の議長だったことを踏まえ「北朝鮮が対話に応じるよう、積極的な役割を果たしてほしい」と求めた。

王外相も北朝鮮を含む関係国が「まずは冷静さと自制心を保ち、緊張緩和に向けて対話による解決を促すことが必要だ」と表明した。国営新華社が伝えた。

外相会談では、中韓両国の戦略的協力パートナーシップを強化するため、外相間のホットラインを新設することで合意。王外相は韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の早期訪中を要請した。中国が5月末の開催に難色を示すソウルでの日中韓首脳会談については「互いに良い時期」に開くことを確認した。

尹外相はこの後、北朝鮮の朝鮮労働党とパイプを持つ共産党中央対外連絡部の王家瑞部長とも会談し、北朝鮮情勢を巡って意見交換した。

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