米軍制服組トップ、バーレーン入り
【ドバイ=太田順尚】湾岸産油国を歴訪中の米軍制服組トップ、マレン統合参謀本部議長は24日、デモ隊が首都広場を占拠するバーレーンを訪問した。同国は米海軍第5艦隊が司令部を置く米国の中東戦略上の要衝。ハマド国王やサルマン皇太子と会談し、混乱の平和的解決や早期収拾を促すとみられる。
同議長は「バーレーンは極めて重要な同盟国」と強調した。サウジアラビアなど同じ君主制の親米湾岸諸国に混乱を波及させないためにも、米国はバーレーンで民主化デモの津波を食い止めたい考えだ。
同議長はバーレーン訪問前にサウジやカタールを訪れ、反政府デモへの対応策を協議。一方、ハマド国王も23日、サウジを訪問。病気療養中の海外から同日、急きょ帰国したアブドラ国王と協議するなど、各国は湾岸地域の不安定化阻止に必死の対応を迫られている。