シャンゼリゼ、節電のイルミネーション
世界で最も美しい大通りとされるパリのシャンゼリゼ通りで23日、年末年始恒例のイルミネーションが始まった。今年はエコロジーを意識し、昨シーズンより消費電力を約4割削減した節電型となった。
約2キロの同通りにある計200本の街路樹の幹を囲むように、赤緑青の発光ダイオード(LED)を取り付けた3層の輪が据えられ、樹木の中央に多数つり下げられた鏡の薄板が光を乱反射する仕組み。
市当局によると、期間中の推計消費電力は計3万1千キロワットで、すべてフランス南部ピレネー地域の太陽光発電所の電力で賄われる。樹木に直接電飾を巻き付けた昨シーズンは5万キロワットを消費していた。
23日夕、映画「アメリ」の主演女優オドレイ・トトゥさんが出席し点灯式が行われた。クリスマス休暇期間中、同通りには1日50万~60万人が訪れる見通し。イルミネーションは来年1月11日まで。(パリ=共同)