2018年11月18日(日)

タイ国内最大のM&A CPオール、格安店大手買収

2013/4/23付
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【バンコク=京塚環】タイでコンビニエンスストア「セブンイレブン」を展開するCPオールは23日、ディスカウントストア大手サイアム・マクロを買収すると発表した。買収総額は最大で1889億バーツ(約6470億円)に達する見込みで、タイ国内企業同士のM&A(合併・買収)では過去最大。規模拡大によって商品調達や物流を効率化する。収益力の強化をテコに海外進出も加速する考えだ。

CPオールはまず6月までに蘭SHVホールディングスが保有するマクロ社の発行済み株式64%分を1215億バーツで取得。残る株式についても8月までに株式公開買い付け(TOB)を実施し、完全子会社化を目指す。

マクロはタイ国内にディスカウントストアなど約60店を持ち、食品、日用品など主に業務用の卸売りに強みを持つ。2012年の売上高は約1143億バーツ(前年比15%増)、純利益は同36億バーツ(37%増)。

一方、CPオールは昨年末時点でタイ国内でセブンを約6800店展開し、同国のコンビニ店舗シェアの7割を握る。マクロを傘下に加えれば、コンビニ事業とともに巨大な小売事業網が構築できる。商品調達や物流効率化でコンビニ事業との相乗効果が見込める。

同日、バンコクで記者会見したCPオールのコブサック最高経営責任者(CEO)は「15年の東南アジア諸国連合(ASEAN)経済統合を見据え、ベトナムやミャンマー、カンボジアなど周辺国への進出も急ぐ」と説明。CPオールはかねてセブンの国外展開を目指してきたが、ライセンスを持つ米社との交渉は難航している。このためマクロを域内展開の先兵としたい考えだ。

CPオールはタイ最大財閥、チャロン・ポカパン(CP)グループの傘下企業。グループ中核のCPフーズは畜産や加工食品のタイ最大手だ。コンビニ店やディスカウント店などの小売り分野を強化して製品の販路を拡大し、商品の製造や調達といった川上から消費者に届ける川下まで、グループ全体の収益機会を広げる狙いもある。

タイ企業では「チャーン(象)ビール」のタイ・ビバレッジが1月、約1兆円を投じてシンガポール飲料大手のフレイザー・アンド・ニーブ(F&N)を買収するなど、成長機会を狙った大型M&Aが相次いでいる。

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