2019年7月19日(金)

北朝鮮が韓国の島砲撃、十数人死傷 韓国軍が応戦

南北境界付近、家屋70~80棟炎上

2010/11/23付
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【ソウル=島谷英明】韓国の聯合ニュースなどによると、朝鮮半島西側の黄海上の南北境界線付近にある韓国領、延坪島(ヨンピョンド)付近で23日午後2時34分ごろ、砲弾が着弾し、一部は同島内の陸上に着弾した。少なくとも200発発射したと見られる。韓国軍当局者によると、韓国軍海兵隊員1人の死亡が確認された。北朝鮮が陸上に攻撃したのは極めて異例。韓国軍は砲撃を受けた延坪島やペクリョン島付近など南北境界付近に戦闘機を出撃し、約80発応射した。ロイター通信は午後4時過ぎ、目撃者の証言として砲撃は止まったと報じた。

確認された韓国軍兵士の負傷者は14人に増え、このうち4人が重傷という。島内の家屋70~80棟が炎上しているもようだ。島内では市街地とみられる複数の地点から黒煙があがっているほか、山火事が発生しているとの情報もある。同島の住民は軍の誘導で安全な地域へ避難している。

韓国軍合同参謀本部は23日、北朝鮮の砲撃を受けて局地的な軍事挑発への対備態勢を最高レベルに引き上げたと明らかにした。同本部は「北朝鮮の追加的な挑発に備え、確固として軍事対備態勢を完備している」と強調した。

一方、李明博(イ・ミョンバク)大統領は23日午後、北朝鮮の砲撃に対処するため、青瓦台(大統領府)で安全保障関係の閣僚会議を緊急招集した。

韓国政府高官によると、北朝鮮が砲弾攻撃したのは、韓国軍が黄海付近で実施している訓練への反発の可能性があるとの見方を示した。韓国メディアによると、北朝鮮軍は砲弾による攻撃に先立ち、南北間の電話通知文を通じて韓国軍側に、韓国軍の実弾を使った軍事訓練の中止を求めていたという。

過去の南北の主な衝突事件
1950~53年朝鮮戦争
68年1月ソウルに北朝鮮の武装ゲリラが侵入
11月韓国東部蔚珍(ウルチン)などに北朝鮮の武装ゲリラが侵入。韓国側が約100人を射殺
96年9月北朝鮮潜水艦が韓国東部に座礁。乗組員が上陸し、銃撃戦に。北朝鮮側24人、韓国側15人死亡
99年6月北朝鮮の警備艇が9日連続で領海侵犯したとして韓国軍が銃撃、交戦
2002年6月北朝鮮の警備艇2隻が領海侵犯したとして韓国軍が銃撃、交戦。韓国側4人死亡
2006年10月北朝鮮が初の核実験に成功と発表
2008年7月北朝鮮の金剛山で北朝鮮兵士が韓国人観光客の女性を射殺
2009年4月北朝鮮が人工衛星の搭載を主張して長距離弾道ミサイル「テポドン」を発射
5月北朝鮮が2度目の核実験強行
7月北朝鮮が弾道ミサイルを連射
11月黄海で南北艦艇が銃撃戦
2010年3月黄海で韓国哨戒艦が沈没。韓国軍民調査団は後に北朝鮮の魚雷攻撃が原因と断定
11月北朝鮮が韓国の延坪島に砲撃

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