2019年1月23日(水)

CIA元職員、エクアドルに亡命申請 ロシア出国容認へ

2013/6/24付
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【モスクワ=石川陽平】米国からスパイ活動取締法違反などの容疑で訴追され、潜伏中の香港からロシアに移った元米中央情報局(CIA)職員のエドワード・スノーデン容疑者が南米エクアドルに亡命を申請したことが23日分かった。ロシア当局者はインタファクス通信に、米国のパスポートを所持していなくてもエクアドルへの出国は可能だとの見方を示した。

ロイター通信は24日、エクアドルのパティニョ外相が元職員の亡命申請を確認し「重大な責任感をもって検討する」と述べたと報じた。元職員を支援する内部告発サイト「ウィキリークス」はウェブサイトの声明で「安全なルートを経由してエクアドルに向かう」との声明をウェブサイトに掲載。到着後に正式な審査が行われるとしている。

元職員は米国への引き渡しを免れるためにエクアドルへの亡命を申請したとみられる。同国の政権は反米色が強く、ロシアとは友好関係にある。在英国大使館に駆け込んだウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ容疑者も保護している。

元職員は同日、モスクワ近郊の国際空港に到着。空港内でエクアドルの駐ロ大使と面会したもよう。面会でエクアドルへの政治亡命について、協議した可能性がある。

元職員のパスポートは米政府の措置で失効。ロシアへの入国ビザも取得しておらず、空港から出ることを許されていなかった。だが、ロシア当局者によるとエクアドル政府から政治亡命を許可される書類を受け取るか、同国の国籍を取得してパスポートの発行を受けることができる。その場合には、ロシアからエクアドルへの出国に支障はないという。

ロシアが元職員の政治亡命の件で何らかの役割を果たしたのかどうかは不明だ。5月半ばには、ロシアの情報機関職員を米国のスパイにしようと勧誘していた米CIAの工作員とされる米外交官の身柄がロシアで拘束される事件が起き、米ロの情報機関の間で摩擦が起きていた。

米政府は元職員の身柄の引き渡しを引き続き求めていく方針だ。経由地などの関係各国政府にも渡航手続きに応じないよう要請する。国務省当局者は「重要犯罪で訴追されている以上、米国に戻る以外はさらなる国外移動は認められるべきではない」とクギを刺した。

ただ、身柄引き渡し要請にもかかわらず同容疑者が香港を出国し、ロシア経由でエクアドルに向かう見通しとなったことで、事態が長期化する可能性もある。

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