イラク自治区で軍事訓練 シリアから避難のクルド人
【カイロ=共同】イラク北部クルド人自治区のバルザニ自治政府議長は22日までに、内戦状態の隣国シリアの政府軍から離脱し同自治区へ避難してきたクルド人に軍事訓練を行っていることを明らかにした。中東の衛星テレビ、アルジャズィーラが伝えた。
訓練は数カ月前から実施。バルザニ氏は「シリアの状況に直接介入するつもりはない」としているが、シリア国内での内戦が激化し、治安がさらに悪化した際、治安維持のためクルド人兵士をシリアに送り返すとしている。イラク、シリア両国の少数派であるクルド人同士の連携が明らかになるのは初めて。
一方、中東の衛星テレビ、アルアラビーヤによると、クルド人自治区で訓練を受けた数百人のクルド人が既にシリア入りし、反体制派に合流しているという。